ネタバレ 解説 考察 ドラマ かまいたちの夜
PS(プレイステーション)やSFC(スーパーファミコン)で根強いファンが多い、サウンドノベルゲームの金字塔「かまいたちの夜」をベースにしたドラマになります。
PS2ソフトの「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」のタイアップ企画で製作されたドラマになります。同作初回限定版『スペシャルパッケージ』付属の特典DVDに全編収録されており、メイキング映像やインタビューも収録されています。
TVでは2002年7月3日に放送されてます。
ゲームをプレイした人からだと評価はあまり良くないようです。
私も当時なんじゃこりゃ??といった感想でした。
ドラマの感想を大雑把に説明すると、シュプールで田中一郎役が殺されて、主人公の透役が疑われて、実は透の妄想で人を殺してたのか!妄想とゆうオチで真面目に考えるだけ無駄!推理とゆうかホラーじゃないかって感じだと思います。
最近久々に見る機会があったので改めて視聴して見ました。そして、やっぱり謎だらけでした(笑)。でも謎のままは良くないと思い、その謎を一つ一つ紐解いていくとゲームの再現率が高いなと改めた評価になりました。
このページでは簡単な話の説明だけになりますので、解説や考察は時間があれば次のページからしたいと思います。
ドラマの情報 かまいたちの夜 (テレビドラマ)
放送日:2002年7月3日
放送時間:108分
登場する人物
佐竹 高彦(透 役)-藤原竜也
野村 真理(真理 役)-内山理名
日高 俊夫(俊夫 役)-小橋賢児
細井 美香(啓子 役)-浅香唯
鈴木 智子(加奈子 役)-濱田万葉
有田 裕子(みどり 役)-山下容莉枝
石塚 茂(美樹本 役)-温水洋一
伊勢谷 剛(田中一郎 役)-田中要次
山本 一誠(香山社長 役)-北村総一朗
山本 夏子(春子 役)-萩尾みどり
大林 逸郎(小林 役)-佐野史郎
大林 直子(今日子 役)-松金よね子
柳沢 涼子-内山理名
※ここでは本名とハンドルネーム、俳優の名前と呼び方が複数あるので
「かまいたちの夜」のゲームの登場人物で名前を呼ぶことにします。
プロローグ
かまいたちの夜のファンによるコミュニティーサイトの掲示板で連絡を取り合っているところから物語が始まる。オフ会をすることになり、「かまいたちの夜」のモデルになったペンションで撮影会&宿泊する予定だった。しかし、到着してみると予約ができておらず、どうするのかみんなで相談していると別のペンションを経営している人が車に迎えに来て「みなさんは私共のペンションでお引き受けします。どうぞお乗りください。」と言ってペンション「シュプール」に案内される。
ペンション「シュプール」
駐車場に着き、部屋を案内された後、啓子が誰のイタズラかと手紙を見せてくる。そこには「こんやしをもってつぐなえ」と書かかれていた。しらばくすると台風の雨が降ってくる。夕飯後の撮影会をしている最中に窓が割れる大きな音が聞こえ、その後に女性の悲鳴が聞こえる。廊下に出ると手が血まみれの啓子が自分の部屋から出てくるところを目撃する。啓子の部屋に入り奥に進むと喉を切られた田中一郎を発見する。急いで部屋の電話から救急車を呼ぼうとするが繋がらないず、透が田中一郎に近づくと掠れた声で何かを言い残して息を引き取る。田中一郎の殺した犯人の痕跡を捜すために屋外を捜索するが何も見つからず、今度は美樹本が背中に鎌を刺されている姿を発見し、捜索が終わる。
1回目の推理
リビングに全員が集まり状況を整理してみんなのアリバイを順番に聞くが誰も証明することができなかった。そもそも初対面の相手を殺すには動機が無い。田中一郎のノートパソコンを調べると本名と職業がわかりそこに接点がある人物が犯人の可能性を見出す。同じ店で働くバイトの透と主任の田中一郎は仲が悪く、バレると犯人だと疑わるので透は予告メモへ話題を変える。啓子の部屋にあった予告メモなのになぜ田中一郎が殺されたか?実は透以外の全員の部屋に同じ予告メモが送られていた。オフ会のメンバーを集められたのは最初から仕組まれていたのではないかと話になる。それを聞いた香山が笑いながら呆れて春子と一緒に部屋に戻り、次に小林と今日子も部屋に戻る。オフ会やペンションの予約をしたのも幹事のシュプールで犯人ではないのか?と疑い出すが結局わからず仕舞いでお開きになる。
透の回想
子供の頃の透は転校が多く、友達がなかなかできずにいた。そこで初めてできた友達がトオルだった。ある日、悪ふざけした罰としてトオルとウサギ小屋の掃除をさせられるが、マッチで遊んでいたらウサギ小屋を燃やしてしまった。トオルは火を消そうとするが透はその場から逃げた。先生に怒られたのはトオルだけで一人でやったと透を庇う。それがきっかけでトオルがイジメられるようになり、透は自分がイジメられるのが怖くてイジメ側にまわる。そのあとは透は口を聞くこともなく引っ越しをする。
その話を真理にしたあとに透の部屋に美樹本が倒れ込んでくる。美樹本は鎌が刺さったショックで気絶しただけで死んだと勘違いしていた。啓子とみどりの姿が見当たらないのでとりあえず部屋を確認する。啓子の部屋の中に入ると田中一郎の死体がなくなっており、啓子が包丁で死体を小さく切り刻んでトイレに流していた。小林がマスターキーでみどりの部屋を開けるとみどりが首を切られて死んでいる姿を発見する。
2回目の推理
みどりの部屋には鍵がかかっているので密室トリックを使えるのはオーナーだけ。美樹本がなぜ二階の透の部屋まで行った謎もあり、話し合いをする。
香山と春子は自分たちの部屋で休んでいると、香山が春子を疑い出す。最初はとぼける春子だったが元々香山の浮気や不倫に気が付いていた。不倫相手がみどりだと分かり今回の連続殺人に乗じて殺せばバレないと思い殺す。密室トリックは春子が鍵を持ったまま部屋を出て、みどりの死体に気を取られている間に冷蔵庫の上に置いた。
停電
ブレーカではなく台風のせいで送電線が切れたらしく、小学校にある自家発電装置のスイッチを透、俊夫、小林の三人で電源を入れに行く。突然、加奈子の携帯電話が鳴り、電話が使えるようになったので、急いで警察に電話をするが会話の途中でまた携帯電話が繋がらなくなる。
香山夫婦の部屋では春子が相変わらずリンゴの皮を剥いているが香山がベッドの上で血を流して死んでいる。
透たちがリビングに戻って携帯電話が繋がった話しを聞くと、携帯電波の妨害する装置があるのではないかと考える。すると私が取り付けたと今日子が答える。理由はペンションに来た客が食事中に携帯電話を触ると小林が怒るから。最初に殺人が起きた時になぜ妨害装置を解除しなかったかを問い詰めるとシュプールと名乗る人物に脅されてできなかったと答える。そして、シュプールの正体が誰なのかはわからない。ここで俊夫が透が犯人だと疑い出す。田中一郎が死ぬ間際に「さたけ」(透の本名)と言っているし、田中一郎の話をしてる時に主任と言っていたことを指摘する。さらに美樹本が透の所に行ったのは犯人だと教えるためだと小林が指摘する。透は取り押さえられてワインボトルで頭を殴られて気絶する。
終盤
透が目を覚ますと物置の中で両手を縄で縛られていた。周りの暗闇を見回すと幼いままのトオルの姿を見つける。トオルが鎌を透に振り上げた時に物置の扉が開き、トオルの姿が消える。小林が階段を降りてきて鎌で透の縄を切ったと同時に倒れる。小林は「私たちが間違っていた」と言って息を引き取る。すると今度は真理が階段を下りてきて、俊夫がみんなを殺したと言うので小林が持っていた鎌を手に取り二人はペンションに向かわずに山を下りようとするがボロイ橋は流されていて二人は再びペンションに向かう。
イナジナリーコンパニオン(想像上の友達、イナジナリーフレンド)
真理の様子がおかしいことに気付く透。実は真理がトオルだったことが分かり、ウサギ小屋の話しは透の記憶違いで本当は透が逃げたのではなく、俊夫が逃げていた。透がイジメられていて、俊夫がイジメ側に回っていた。そのことがきっかけでトオルが生まれた。透ができないことを代わりに真理が行っていた。今回の連続殺人も真理が仕組んだことで復讐するためだった。シュプールにもどると加奈子、今日子、春子、香山が死んでおり、啓子だけは生きていた。
小学校の教室に行くと俊夫を見つける。俊夫は「あの女がみんな殺しやがった」と言い、透の手に持っている鎌を見て取り乱す。暴れる俊夫は大きな棚の下敷きになり身動きが取れなくなった。ただ、透は過去のウサギ小屋の火事ことやイジメたことを謝ってほしいだけだった。最後まで俊夫は謝ることはなく、透は願望のままに俊夫を殺す。
啓子は包丁を持ったまま、うさぎのわらべ歌を口ずさむ。外には警察官と消防団や地元の人がやってくる。透は教室で「僕たち友達だよね、僕のこと覚えててくれたんだ」と何度も呟く。
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